防災デザイナー 福岡市東区 サ高住・デイサービス・訪問介護併設

2023年9月5日(火)今回は策定した計画書でBCP発動時に機能する基本形の形成のために、職員が勤務している時間帯に災害が発生したケースでの訓練です。

災害想定は警固断層帯南東部による地震が発生し震度6強の揺れの後、ガス漏れのにおいがする対応行動の検証を行いました。対策本部を立ち上げ情報班・消火班・避難誘導班・救護班の役割分担をアクションシートを使い一つ一つ確認を行い改善点を洗い出しました。

まず、職員・入居者・デイサービス利用者の安否確認から始め、建物被害状況・ガス漏れの場所の特定と火災の発生がないかを情報班・消火班と分かれ本部へ随時連絡を入れる行動と同時に、換気窓の開閉処置など具体的な対策を行いました。また、職員の家族の安否確認方法なども確認しました。

防災デザイナー4名が各班の職員の動きをサポートし、不安要素や改善ポイントを説明しています。例えば避難誘導班は車いすの方を階段から避難させる安全な手法を検討しましたが、施設の構造上無理に避難させるよりEVなどが復旧するまで待機した方が安全であると判断し、避難しない避難の選択のケースを明記するようBCP計画書に追記することにしました。

固定観念での安全対策では順応できないことが、訓練を行うことで体感でき、何をすべきか、何が最善策か考え、各々が対応行動できる体制作りの一歩となります。

BCP計画書・防災マニュアルを作成するだけでは職員・入居者の安全・安心は確保できません。対応行動が出来る体制作りを防災デザイナーと一緒に作りましょう